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ごあいさつ

[ 2023 DISCLOSURE より ]

理事長 山本 良一

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

平素より日新信用金庫に対し格別のご愛顧を賜り、心より厚く御礼申し上げます。

2022年度の日本経済は、ウィズコロナの下で消費と設備投資が前期比プラスで推移するなど、緩やかに持ち直しています。
今後もペントアップ需要の顕在化などに支えられ、緩やかに回復していくことが期待されます。

一方、ロシアのウクライナ侵攻などを契機として、原油や天然ガスなどの資源高、原材料価格の高騰、円安による輸入物価の上昇によって、消費者物価指数は前年比で3%を上回り、一時期41年ぶりに4%を超えました。長期にわたった物価低迷、デフレ局面が、インフレ傾向に変わる大きな局面転換となり、国内物価の上昇が家計・企業の活動に影響を与えています。また、世界的な金融引締めの動き等により、海外の景気減速も懸念され、不確実性が極めて高いものになっています。

地域の担い手である中小企業・小規模事業者は、感染症流行後の水準からは回復しつつあるものの、経営者の高齢化や後継者難、慢性的な人材不足といった従来からの課題に加え、労働需給の引き締まりや物価上昇による人件費等のコスト上昇分を販売価格に十分反映できておらず、経営環境は引き続き厳しい状況にあります。

〈にっしん〉は、地域社会に貢献し「地域の皆さまと職員にとって、なくてはならない信用金庫」であり続けるため、適切な収益確保による自己資本の充実に努めてまいりました。2023年3月末において預金残高は8,125億円、貸出金残高は3,995億円となり、当期純利益はお陰さまをもちまして1, 460百万円を計上することができました。心より御礼申し上げます。また、経営の健全性を示す自己資本比率は10. 88%と、国内基準の4%を大きく上回り、経営の健全性、安全性は十分に堅持しております。

〈にっしん〉は2025年に明石信用金庫、三木信用金庫、神港信用金庫の3金庫合併から設立50周年を迎えます。さらに5年後、10年後を見据えた長期的な視点で新たなことにも挑戦し、持続可能なビジネスモデルの確立に取り組みます。これまで大切にしてきた“Face to Face”の営業活動と、これから必要性が増していくDX(デジタルトランスフォーメーション)による利便性・生産性向上の両立を図りながら、人間味ある価値と技術進化を融合させた付加価値を創造していきます。そして、ジェンダーレスな組織を目指し、1人でも多くの人に〈にっしん〉の存在と魅力を知っていただくため、地域に根ざした営業活動と地域貢献活動に取り組んでまいります。

従来にも増して皆さまのご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2023年7月