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ごあいさつ

[ 2024 DISCLOSURE より ]

理事長 山本 良一

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

平素より日新信用金庫に対し格別のご愛顧を賜り、心より厚く御礼申し上げます。

日本経済は、2023年5月に新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行し、経済活動の正常化が進むなかで緩やかに回復してきました。企業収益は改善傾向にあり、業況感は良好で設備投資が増加傾向にあります。個人消費は底堅さがみられるものの、物価上昇の影響で賃金上昇に比べて可処分所得の伸びが小幅に止まり、足もとは低調です。

先行きの見通しは、6月の欧州中央銀行の主要政策金利引き下げ決定や米連邦準備制度理事会の利下げ観測など、主要中央銀行の政策転換からインフレ懸念が遠のく一方、欧州・中国経済の回復の遅れ、中東情勢の一段の緊迫化等により不確実性が高まっています。

地域の担い手である中小企業・小規模事業者は、デフレ期における価格転嫁が困難な商慣行や過当競争が続き、収益力が低下しました。これに加えて経営者の高齢化や後継者難、慢性的な人材不足といった構造的問題、労働需給の引き締まりや人件費等のコスト上昇などの経済情勢から、経営環境は引き続き厳しい状況にあります。

〈にっしん〉は、2023年度において中期事業計画(2021年度~2023年度)「支援力の強化と変革への挑戦」の最終年度として、地域・お客さまの課題解決に尽力することで地域社会全体の成長を目指してまいりました。また、「地域の皆さまと職員にとって、なくてはならない信用金庫」であり続けるため、適切な収益確保による自己資本の充実に努めてまいりました。2024年3月末において、預金残高8,023億円、貸出金残高4,029億円となり、お陰さまをもちまして当期純利益は832百万円を計上することができました。心より御礼申し上げます。

そして、自己資本比率は10.96%と国内基準の4%を上回り、経営の健全性、安全性は十分に堅持しております。

〈にっしん〉は2025年4月1日に明石信用金庫、三木信用金庫、神港信用金庫の3金庫合併から設立50周年を迎えます。デジタル社会の進展によりお客さまが求めている付加価値や信用金庫の仕事のあり方が変化していくなかで、〈にっしん〉は真価が発揮できるよう新しい時代のFace to Faceを追求し、新たな歴史を積み重ねていけるように努めてまいります。

従来にも増して皆さまのご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2024年7月